フリーランスに転身したけれども、給料はないの?と疑問に思われる方も多いかもしれません。
経理も含めて詳しく解説していきます。
目次
はじめに
この前フリーランスとして届出をしたママ友と話をしていました。
商工会などが主催している青色申告説明会などにも参加し、意欲的に経理も取り組もうとされているママ友です。
フリーランスに転身する前までは第一線の営業職で働いていたキャリアウーマンのママ。
そのママ友が、個人事業主は給料はないの?と疑問に思っていました。
同じ疑問を持たれている方もきっと多いと思います。
個人事業主の給料は支払われるもの?
残念ながら支払われません。
支払うという概念がありません。
簡単に言うと、収入から経費を引いた儲けすべてが個人事業主のものです。
生活費や私的に使う場合はどうやって管理するの?
個人事業主として届出をし説明会へ行くと、事業用の口座を作りましょうと言われるようです。
口座を作った場合、分からなくなるのが通帳に残った残高についてでしょう。
通帳に残ったこの15,000円の儲けを私的に使いたい場合に迷われているのではないでしょうか。
結論から言うと、この15,000円は引出して生活費や私的なものに利用して大丈夫です!
そうじゃないと、儲けたお金がいつまでたっても使えないことになりますからね。
私的に使う場合の経理処理は?
銀行から引出す場合
銀行から私的なものを支払う場合
全て事業主貸で処理します。
因みに確定申告で計算された税金を支払う場合も、事業主貸勘定を使います。
現金を私的に使う場合
全て事業主貸で処理します。
事業用のクレジットカードを私的に使用した場合
こちらも事業主貸で処理します。
貸方については、未払金でも事業主借でもOKです。
経費をポケットマネーより支払った場合|経理処理は?
因みに、経費をポケットマネーより支払った場合の処理についてはこのようになります。
借方は経費の勘定科目を使用し、貸方はすべて事業主借でOKです。
個人事業主|給料についての考え方
サラリーマンように、決められた日に決められた給料という形はありません。
そのため、いつでも好きな金額を好きなだけ引き出してもOKとなります。
しかし事業としてやるのであれば、資金繰りも意識するのは言うまでもありません。
月の収入と経費をしっかりとみて資金管理することをお勧めします。
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またある程度収入が増えてきたら、法人を設立する手もあります。
法人になると役員報酬という形で給料を貰うことになります。
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事業主貸や事業主借は返すもの?
事業主貸や事業主借は、勘定科目の名前から見ると、貸し借りているように見えますね。
しかし、返済の必要もありませんし、貸付をしているから返してもらう、なんていう必要もありません。
事業で使用するものを個人で使用するために貸したという意味の書類上の勘定科目です。
さいごに
個人事業主に給料がないと不安に思われるかもしれません。
しかし、上記の事を踏まえて経理をしていけば、何も問題はありません。
まず事業を軌道に乗せることを第一に考え、事業をしていけばしっかりとお金はたまっていくはずです。
そのうち安定してきたら法人を設立するなどいろいろな方法があります。
今のうちに、月の収支をしっかりと把握できるようにしておいてくださいね。
その習慣が今後の事業を成功させる要因となるでしょう。